ブシュロンのゴールド

世界で約2 000 万人もの人々が、人力小規模金採掘ASMで生計を立てています。ブシュロンとケリングは、環境への有害な影響を最小限に抑え、地域社会に雇用機会を創出する活動を通じて得られたゴールドに限定して調達することを約束しています。

コミットメント

2015年にケリングエシカルゴールドフレームワークを制定後、原材料の調達方法に注力し、2020年以降は100%責任ある方法で調達を達成しています。

2021年のケリング貴金属基金の総量は25トンで、このプラットフォーム立ち上げ以降の責任あるゴールドの購入量は8.5トン以上となりました。

このフレームワークは、責任ある、倫理的な、紛争と無縁のゴールドをグループ全体でケリング・スタンダードに沿って調達するために作られたものです。また、責任あるゴールド生産者を支援し、その発展に寄与することを第二の目的としており、ケリング貴金属基金を通じて採鉱コミュニティを支援しています。

Kering Ethical Gold FrameworkKering Ethical Gold Framework

責任ある採掘をサポート

2021年には、使用したゴールドの約95%がリサイクルされたものとなり、環境への負荷を軽減することができました。ブシュロンのリサイクルゴールドは、ケリングエシカルゴールドフレームワークを遵守し、RJCのCoC(加工・流通過程管理認証)を受けた精製所から調達しています。さらに、それら精製所はビジネス倫理に関して監査も受けています。抽出されたゴールドに関しては、ブシュロンが適切なデューデリジェンスを行い、リサイクルされたゴールドが、紛争に関与していない責任あるものであることを保証しています。

残りの5%は、フェアトレード、フェアマインド、RJC CoCのいずれかの認証を受けた、厳選された検証済みの小規模採鉱者、またはケリングの厳しい倫理・環境基準を満たした採鉱者より調達しています。私たちは、ゴールド業界における責任ある活動を積極的に支援するため、意図的にこうした採掘者によるゴールドの調達ルートを一部残しています。

Kering Ethical Gold FrameworkKering Ethical Gold Framework

ケリング貴金属基金による仏領ギアナの森林再生

2018年より、ケリングとブシュロンは仏領ギアナにおいて、かつてゴールドの採掘地だった5つの地域の森林再生プログラムを支援しています。

自然を利用したソリューションを専門とするAthys社およびエコロジカルエンジニアリング会社Solicazと提携し、水路の修復、土壌の肥沃化、在来動物や森林種の再生をサポートする長期プログラムに投資しています。

水銀を用いない加工や閉水回路の使用による責任あるゴールド採掘に加え、この再生活動は、生物多様性回復のために金鉱採掘ができることを示しています。

2021年7月には、鉱山地域の100%回復を目指し、70ヘクタールに約113,000本の木を植えました。さらに、生物多様性の回復モニタリングプログラムも実施しています。採掘地域には自然環境の回復が見られ、大型哺乳類の足跡や、アリや両生類が再び生息していることが確認されています。2022年以降はさらに多くの場所での森林再生と生物多様性プログラムが予定されています。

reforestation in french guiana reforestation in french guiana 

ブシュロンのサステイナビリティ戦略