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私たちが使用する宝石や貴金属の多くは、世界でも限られた地域でのみ産出されており、そのサプライチェーンは複雑、且つ不透明です。また、採掘エリアにはさまざまなリスクが存在し、採掘方法が悪ければ、環境(水質汚染、生物多様性の喪失など)や人々(健康および安全へのリスク、生活収入の欠如など)に深刻な被害を与える可能性があります。
私たちが原材料を調達している地域の多くは、気候変動や異常気象の影響を受けている現場でもあり、調達先のコミュニティは、予測不可能な天候、土壌・森林・真水への負荷、不安定な生活といったリスクにさらされています。あらゆる収入源を確保しなければならないという家計への強いプレッシャーから、時には子どもたちの教育が犠牲になってしまうこともあります。
私たちには、原材料の採鉱エリアの人々の生活改善を率先して行い、彼らの未来の繁栄のために環境と採鉱現場の回復力を高め、気候変動への適応を助ける責任があります。
私たちは、サプライチェーン全体を通じて可能な限り高い水準を維持することを目標としています。そのための戦略として、主要な原材料が購入されるまでの各段階で関わるすべてのステークホルダーと工程を認識し、サプライチェーンのトレーサビリティを完全なものにします。
ブシュロンでは、2025年までに主要原材料(ジュエリーの主原料であるゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、カラーストーンなど)のトレーサビリティを100%にすることを目標に掲げています。このトレーサビリティは、私たちのビジネスが地球環境やサプライチェーンに関わる人々に与える影響を明確に把握し、環境および倫理基準を向上させるための直接的な行動を起こすためのものです。
私たちは、戦略的な原材料のサプライチェーンにおけるリスク評価を定期的に実施しています。この評価では、人権と基本的自由、健康と安全、倫理と環境に関するリスクの特定を行います。さらに、私たちのEP&Lツールは原材料データを分析し、さまざまな国のサプライチェーンの主な段階における環境への負荷を特定するのに役立っています。
2006年より、ブシュロンは「Responsible Jewelry Council(RJC:責任ある宝飾品業のための協議会)」のメンバーとなっています。2011年以来、この国際機関の行動規範に同意することで、ブシュロンは倫理、環境、社会的行動において透明性を以ち、その模範的な取り組みを行っています。
RJCは、ダイヤモンド、ゴールド、プラチナなど貴金属ジュエリーのサプライチェーン全体を通して、倫理的責任、人権、社会的活動、環境保全活動を推進するための基準設定団体です。RJCは、メンバー企業が責任あるビジネスを実践しているか第三者機関が判断できるよう、ジュエリーのサプライチェーンのための参考基準や信頼度の高い認定方法を策定しています。